釣果を伸ばす為に、ヘッドのセレクトは重要だと思います。
船の流れ(引っ張り)、潮の流れに合わせてネクタイを自然になびかせる為だと考えています。
使うネクタイとヘッドのバランスを意識してみるのはいかがでしょう?
他のルアーフィッシングと違って、絶妙なルアーの操作技術を必要としない分、タイラバって入門し易い釣りだと思います。
出来る事が少ない分、ちょっとしたところに注意を払って差をつけたいですよね。
以下、明石海峡の場合
春のパターン
3-5月初旬は軽めのヘッドが吉。
特にバーチカルと呼ばれる船を潮の流れに同調させる場合には、ヘッドが重すぎるとネクタイが潮になびかず、ヘッドの重さが勝ってしまいます。
ヘッドの重さが勝つ状態とは、
オモリが重過ぎてグルグルと回ってしまう状態であり、この時ネクタイも一緒にグルグルと回ってしまいます。
逆にヘッドがもし軽過ぎた場合には、流されて仕掛けは吹き上がっていくでしょう。
潮の流れや船の引っ張りに対して、ちょうど良いヘッドとネクタイのバランス。
これは使うネクタイにもよるのですが、目安としては軽めのヘッドを意識的に使う。という選択が有効だと思います。
特に春や晩秋は魚が浮いたり、仕掛けについてくる場面が多くあります。なので、キレイに仕掛けが泳ぐように軽めのウェイトを使用する事が釣果を伸ばす近道でしょう。
春は30g45gで一人勝ち状態の方、おられましたね〜。秋も浮いた鯛相手にそうでした。
夏はしっかり重いヘッドで
5月下旬から9月頃には、表水温も高くなります。
雨の影響もあり、二枚潮と言う状態が頻繁に起こります。
これは上の方の潮と、下の方の潮で、流れる方向や流れる速さが極端に異なる状況です。
この時にはしっかりと仕掛けのコントロールを維持できる重さを使うのが吉です。
そして、表層の水温が高くなったり、水質が悪化すると、魚はちょうど過ごし易いであろう底に張り付く傾向にあります。
なので、深いところでは底をきっちりと取り、底の潮にネクタイをなびかせるように重いヘッドが有効だと思います。
※水深や流れの強さによりますが。
春の意識のまま、軽いヘッドを使い続けると痛い目にあいます。
ちょうどこのブログを書いている今がそうですよね。
最近は無理に軽いオモリを使う方が釣果を落としてきています。
秋のパターン
10月頃になると魚が元気過ぎて真鯛を騙すのが難しくなります。
我々も流れの速い中をあえて狙ったりします。
なので、水深で判断しない柔軟なヘッドセレクトが求められます。
フォール(落下する仕掛け)に反応する真鯛にも意識したい時期です。
事実、ビンビンスイッチを使用してフォールで食う鯛が増えるのは9月中旬ぐらいから10月、11月ぐらいです。
※ビンビンスイッチがフォールの誘いに強いのは、セッティングが上手くハマるとキレイにネクタイが泳ぎながらフォールするからです。
激しい流れの中であったり、群れで浮いた鯛だったり、柔軟な対応力が試されます。
基本はあくまで基本
ここまで紹介したパターンは基本です。
これに潮の状況や狙う水深、地形、餌の具合によってその時々に異なる場合があります。
春夏秋冬で、同じような潮周りでも潮の利き方が変わります。水温、水質、餌の状況も当然変わります。
それが釣れ方の違いにつながります。
逆に言えば、季節によって真鯛の性格や生態が変わる訳ではありません。
生き物相手の自然相手ですから、そこは現場でアジャストしてください。
巻きに関して
タイラバは巻いて誘う!と言う意識が強過ぎて、
バリバリ頑張って巻く方も多いと思います。
しかし、実際はこれまでの説明のとおり、
ネクタイをちょうど良くなびかせると言う方が近いように思います。
頑張って自分で巻きのリズムを作ろうとすればするほど釣果に結びつき難いように思います。
一定のリズムで巻くのも一つの技ですが、
ほとんどの場合は軽い力で仕掛けを持ち上げるようにすると良いように思います。
抵抗が大きければ遅く、軽ければある程度速く、
自然にリズムが合って行くのでは無いでしょうか?
不自然ではない程度に、
巻きのリズムが変わった時にアタリは来る事が多いですよ。