魚を絞めている時の会話の中で、最近好評をいただいている話題。
釣った魚、美味しく食べれていますか?
ご家族に喜んでもらえていますか?
皆さんの魚の処理。間違っていませんか?
持ち帰り
魚は、
一に冷やし、
二に冷やし方、
それがあってこその、脳締めそして、血抜きや神経締めです。
冷やし無しの血抜きや神経締めは…気休めですw
じゅうぶんに魚を休める事が前提なので、数時間の休めしか出来ない釣りの魚には限界があるとご理解ください。ただ、やらないよりもやった方が確実に良いと思います。
持ち帰りはじゅうぶんに冷えたクーラーボックスでお願いします。
冷海水も有効ですが、
事前に準備出来ている事が条件になりますよ。
まな板に乗る前に
1.鱗を取ります。
2.スチールウールで顔やヒレのヌメリを取ります。
3.腹を割いて内臓とエラを取ります。
4.しっかり水洗いします。
5.水気をしっかりと取ります。
ここまでは、全てシンクの中で行います。
ヌメリを取ることで、この後のまな板の上で生臭さが移ることがなくなります。
ホースでの血抜きを行う方もおられると思いますが、前段階で良い血抜きが出来ていれば、やらない方が良いと思います。
まな板の上で
上記の作業をしっかりしていると、
ここから先
水を使用することがありません。
また、水を使用してはいけません。
更に、キッチンペーパーには包みません。
そうする事で魚の旨みを楽しむ事が出来ます。
食べる前のテクニック
塩締めを行います。
特にグチ(イシモチ)やコブダイ、
ハマチにも有効です。
ステンレスバットの上に塩を薄く振り、魚の切り身を置きます。
上からもパラパラと塩を振り
切り身の両面を薄く塩した状態にします。
バットにラップをして冷蔵庫へ
15分〜30分置きます。
出た水分を拭き取ります。
これで水っぽさや、臭みが取れます。
真鯛もブヨっとした身の場合には、必須です。
用途によっては、魚を捌く前に塩をして、
水分を出し拭き取ってからまな板の上で作業します。
保存のテクニック
魚や切り身を絶対にキッチンペーパーでは包まないでください。
キッチンペーパーを巻くと、
旨みが抜け、臭みが増し、腐りを早めます。
姿のままでも、切り身でも、
直にラップで巻くだけ。
魚から出るドリップが気になるならば、ラップした魚の下にキッチンペーパーを置く程度で漏れたものを吸い取るようにします。
これで保存状態が良くなります。
もし冷凍する場合は、
解凍は3%程度の塩水で行うと良いと思います。
釣りの本来の楽しみを
釣果にいくら優れた方でも、美味しく魚を食べることが出来ていなければ、残念なアングラーです。
非常にもったいない。
1匹の釣果でも、美味さまで楽しめる方は誰よりも幸せだと思います。
是非、毎日でも食べたい魚の扱いを身につけてください。