今回の話題はロッドについてです。
リールと同様に悩みの多いトピックだと思います。
そう言えば、深く触れていなかったなと気づき、
これまでと重複する部分もありますが、改めてまとめてみたいと思います。
ロッドの役割とは?
最も重要な役割は、
魚の引きを増幅し、楽しませてくれる事です。
次に、
魚をいなし、糸が切れるのを防ぐ事です。
タイラバ以外の釣り(特にルアーフィッシング)においては、キャストや操作も加わってくるのでどんどん複雑になります。
ただ、魚を寄せる為のパワーが出るものでは、
決して無いと言う点は是非覚えておいてください。
逆に、魚の引きを増幅してスリリングにしてくれます。
それを事前に知っていれば、魚が掛かってから慌てることもありません。
思っているよりも、相手は小物です 笑
そう思えれば落ち着いてやりとりできるはず。
ロッドの性能とは?
性能と聞いて、一番に皆さんは”感度”と言う言葉に結び付くのでは無いでしょうか?
では、感度とは?
次に列挙する事を覚えておいてください。
低弾性カーボンと高弾性カーボンの素材自体に感度の差はさほどありません。
硬い竿は感度が悪くなります。
長い竿と短い竿では、同じようなスペックなら短い竿の方が感度が良くなります。
また、感度とは違いますが
強い力に耐えるなら、硬い竿よりも曲がる竿です。
高弾性カーボンと低弾性カーボン、強いのは高弾性カーボンです。
???となった方は…。ありがとうございますw
感度の良い高弾性ロッドと呼ばれるものの正しい説明としては、
高弾性カーボン=密度が高く強い=少ない素材の巻き量で作れる=軽く出来る=繊細さが増すので感度の良い竿を作る事が出来る。
(やり過ぎると脆い竿が出来る。)
なお、反響する感度と言われる事がありますが、
それは糸を少したるめた時に出ます。薄く巻いたカーボンロッドの方がハッキリ出るでしょう。なので、高弾性カーボンロッドには良く謳われる文句です。
しかし、オモリの重さで常に糸を張っているタイラバでは、それほど気にする必要は無いでしょう。
ここまでの事は、他の釣りでも共通です。
アジングをヘビーロッドではしませんよね?
感度悪いですからw
感度の正体とは?
簡単に言えば、重みの変化を手で感じる事です。
なので、軽くて、繊細な竿ほど感度は良くなります。
ただし、繊細さと柔らかさ=ダルさは、非常に難しいバランスで成り立っているので、ロッドのデザインの難しい部分になります。
どうしても硬くて先調子の竿の方が多く、作りやすいのはこの為です。
重くてだるんだるんでは、使いにくいですし。
軽くて、シャープ、なのに、繊細でしなやか。
本来は、これこそが理想の高感度ロッドです。
そしてなによりもその性能を引き出すのは、軽い力で正しく持てているか?という釣り手側のスキルにあります。
なので、私は持ち方、構え方に結構うるさいです。
ロッドのパワーについて
これも良く誤解される所です。
結論から言って、短くて、手元で曲がる竿の方がらくです。
硬い竿が強いと言う事はありません。
ジギングや大物釣りの竿ってそうですよね。
加えて、
曲がる範囲が多い竿ほど、魚をバラしにくく快適です。(=スローテーパー)
という事は、
硬くて、長い、先調子の竿は、力が弱く、かつバレやすい。
なので、扱いは難しい。となります。
慣れているなら良いですが、無理して使うならオススメしません。
なお、シャープさを保ったまま、”曲がる” 長い 竿は、ガイドのセッティングなども難しく、デザインするのが非常に困難です。
なので、曲がる竿はあまり長く作れません。
ここまでの話は数インチ〜1フィートの差で違いが結構出る繊細な部分です。
バランスって難しいですね。
水面から高いミヨシで、風が強かったりする場合には糸をコントロールするのに、硬い竿が重宝する場合もありますので、あとは好みや慣れになります。
ただ、これは1フィート長くしても、グリップも長くなっていたりするので、実際、数センチ〜10センチ程度の差にしかなっていないことも結構多いです。
6フィートと8フィートを比べれば違うでしょうが、
5インチ、6インチの差ではタイラバにおいては誤差の長さでしょう。
どちらが良い悪いと言うよりは、スペックのイメージで判断はしない方が良いと言うことです。
迷ったら短めの方が使い易いでしょう。
最後にフッキング
ロッドの扱いに不慣れな方ほど、竿先だけで重さを感じている傾向にあります。
フッキング〜魚の引きまで、すべて竿先でコントロールしようとすると、針は刺さりにくく、魚もバレやすいです。大きい魚ほどそうなります。
逆に手元で力を感じられるようになる(竿のバットを使う)と、フッキング〜魚のいなしをコントロール出来るようになります。
パワフルにブチ曲げてください。
一番大切なこと。
結局、釣りは遊びですので、気に入ったものを使う、
使い慣れて上達する。そう言うものです。
特性を理解して使ってさえいれば、あとは自分の好みで大丈夫です。
ただ、期待していることと、その道具のもつ性能が違ったとしたら、見直してみるのも良いでしょう。
正しい知識を持つ、と言うこともまた趣味を深めることにもつながりますので。
是非、自分の求めている事に合った道具を探してみてください。