釣り

ビンビンスイッチ活用術

  1. ビンビンスイッチの正しい使い方

久しぶりの更新となりますが、

私が監修させて頂いた自信作。

ビンビンスイッチも供給が安定してきた様子と言うことで、

これまで書けなかった活用術を記載させて頂きます。

消耗品である以上、

安定して手に入らなければ、なかなか使い倒すのは難しいですからねw

色々書いても、そもそも手に入らない!と

お叱りのお声を頂くばかりでして。

すいません。

頑張って製造してくださっていますのでご安心を。

と言う訳でようやく供給も増え、記載できる状況が整って来たのです。

さて、結論から申し上げて

ビンビンスイッチは明石海峡においては、

“軽いウェイト“を使いこなすべし!!

です。

ビンビンスイッチが普通のタイラバと違う所

ビンビンスイッチの特徴は、もちろん色々あるのですが、

簡単な所で挙げるならば、シルエットが違うと言うことが出来ます。

また、これには二つの捉え方が出来ます。

1.ヘッドの存在感で魚にアピールしている。

2.ヘッドの存在感を極力小さく出来る。

この相反する二つの特徴。

これを、使用するヘッドの大きさによって、

どちらにでも化ける事が出来る。

それがビンビンスイッチです。

前者は、多くの方が持っておられるイメージだと思います。

なので、イワシベイトで効く気がする。とか、イカパターンで強い。

と言われます。

もちろん、そう言う場合もあるでしょうし、

日本海などのフィールドではヘッドのアピールを利用した仕掛けとして

活躍する事も多いでしょう。

鉛式ビンビンスイッチは完全にそう言うアイテムでしょうしね。

しかし、TGビンビンスイッチを生み出した真の狙いは全くの逆。そう、逆なのです。

後者の方が私の狙いであり、ビンビンスイッチが真に輝くポイントです。

特に明石海峡から瀬戸内海においては、

ヘッドの存在感を減らす=

“小さなヘッドを選べ!!“が完全に、メインの使い方になります。

小さなヘッドを使う!こそ、真髄。

明石海峡のタイラバにおいて多くの場合、60gや80g、

そして100gがよく売れているそうです。

しかし、私が使うビンビンスイッチは、

35g 45g 60g までです。 

80g以上は、あまり持っていませんw

明石海峡では、あまり使いませんので。

なぜか?と言うと、

70mでも80mでも、45gメインで使用できるからです。

なぜ軽いウェイトが使えるのか?

・タングステン素材かつ大きな穴の無い超コンパクトシルエット。

・流線型のスリムシェイプ。

・ぶら下げ式の特殊な構造

この3つの特徴により、一度直線的な沈下モードに入れば、

圧倒的な低抵抗による高速フォールで底を取ります。

なので、鉛の半分程度のウェイトで十分なのです。

うまく沈下させるには、軽いサミングのテクニックが必要ではありますが。

軽いウェイトのメリットとは?

ビンビンスイッチの軽いウェイトを使う

特筆すべきメリットは以下の3点です。

・巻き上げの抵抗を減らせる。

・ネクタイにアピールを集中できる。

・フッキングが良くなる。

よって、魚のアタリも多くなり、魚の掛かりも良くなります。

特殊な構造のおかげでフォールの時のネクタイのアクションも良いので、

フォールでのアタックも多くなる程です。

利点を最大限に活かす為のセッティング

上手な人であれば、普通のタイラバでも

同じように軽いウェイトで上手に釣りをすることが出来ます。

出来ている人はそのままでO.K.とも言えます。

それを更に分かりやすくアレンジしたのがビンビンスイッチです。

なので、使いこなすには、当然タックルのセッティングも影響して来ます。

より良く利用するには

・PEラインは0.6号以下

・リールは軽くスプール回転の良いもの

・ロッドはシャープで底取りし易いもの or 短くて取り回しが良いもの

ここも併せて工夫してみてください。

リーダーも2号や2.5号で十分ですが、不安な方はナイロン系のリーダーを使用してください。

フロロカーボンよりもナイロンの方が、結束強度も擦れの強度も強いですからね。

これは、良く誤解されている所です。高級なフロロカーボンはカチッとしっかりしていて扱い易くて魅力ですが、扱いに自信のない方はナイロンの方が確実に強度を高められますし、有利な点が多いと思います。

3号や4号で切れると言う方は、結び方に問題有りです。

あとタイラバではリールも重くがっしりしたローギアのリールを、

更にロングハンドルで使用されている方が多いと思います。

でも、軽いオモリで抵抗の少ないビンビンスイッチであれば、

軽量のハイギアのリールをリブレ社の110mm程度のロングハンドルにカスタムすると快適です。

私は、最近ではアルデバランBFSをメインに使用しています。

PEライン0.5号に、ナノダックスリーダー2号を合わせたりもしています。

細いと思われるかもしれませんが、このセッティングで強引にファイトしても、

ラインよりもむしろ針が伸びる程強いです。

切れる時は大体、自分の結び方が下手くそだった場合ですw

これだけ繊細にタックルを詰めてみると、

巻きの抵抗の変化により、潮の効き具合、ネクタイの動き具合、魚のアタリ、

全て鮮明に判るようになります。

ロッドは、なるべく竿先がボヨボヨと踊らないシャキッとしたものが扱いやすくなります。

硬めの竿はビンビンスティックエクストロ66M

柔らかめの竿は短いビンビンスティック510XSUL

最近では、海遊タイラバマニア62と65あたりも楽しく使わせて頂いています。

ヘッドが小さい分、掛かりが良くなるので、フッキングをバシバシ決める。

なんて事も可能になりますよ。

これを機会にダルダルのヌルヌルのユルユルから抜け出してみてください。

ノー感じと言われる今までのタイラバから、

きっと世界が変わるはずですから。

ビンビンスイッチは便利さも優秀

ビンビンスイッチはヘッド交換の簡単さも是非活用して頂きたいポイントです。

スプリットリングで接続されているので、

重さもカラーも簡単に交換出来ます。

出港前にもヘッドを付けずに結んでおけば、家で準備済みますし。

この使い方、めちゃ楽なんです。

更に使いこなす!更なるポイント

ビンビンスイッチは、その特殊な構造を最大限に活かすために

フックセッティングとネクタイのデザインも詰めています。

むしろ、釣れるルアーになるように、トラブルの少ないルアーになるように

こだわり、時間をかけてテストしたのはそれらのセッティングです。

しかし、残念ながら、オリジナリティ溢れる残念なセッティングで投入されている状況を良く目にします。

そのセッティングでは釣れないですよ…。的な…。

その辺りをオリジナルの仕様を参考にしてみて頂ければ、

よりその効果を発揮してくれる事でしょう。

ループが小さいのも、ビーズが入っているのも、ショートフックと段差フックのセッティングも

どれも意味があって採用しているものですから。

ビーズを足し引きして、

絡みを更に抑えたり、

リーダーとの結び目を隠して遊動性能を更に高めたり、

応用の際には、そう言った点に是非注目してみてください。

ヘッドのウェイトについては、

35gだけは、速く巻くとヘッドを振り易いので、最も繊細に扱います。

大事なポイントかもしれませんね。

あと、バンバンキャストして使って頂いてもO.K.ですし、

ドテラで流してもO.K.です。

お客様を見ていて、

なんだか、バーチカルを意識し過ぎでは?

と思ってしまう場面は良くあります。

用意すべきヘッドカラー

ヘッドのカラーは、

1.無塗装→鉄板の先発。

2.ブライトオレンジ→アタリの日はめちゃ強い。

3.好みのゴールド系→普通に無難。(濁りや曇天時には持っておきたい)

です。

ケイムラサファイヤは、上級者向け(朝夕マズメや深場で使います。)

グローパールは、基本的には青物や外洋向け

ブライトイエローは、より澄んだ状況や澄んだ海域向け

だと思ってください。

カラーの画像はこちらでご確認ください。

 

と、長々となってしまいましたが、

ビンビンスイッチの真の使い方が早く世の中に浸透してくれれば、

真鯛はもっと釣れるはず!と思っています。

是非挑戦してみてください。

ただビンビンスイッチを結べば…、という事で無く。

ビンビンスイッチを使っていくとウェイトの選択、

そしてタックルセッティングも、今までの常識を覆すくらいぶっ飛んで変わりますよー。

と言うお話でした。

良ければこちらの動画も参考になれば幸いです!

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